【おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)ってどんな病気?】
こんにちは。
みしま小児科クリニックの小林孝輔です。
今回は、お子さんに多くみられる感染症のひとつ、「おたふくかぜ」についてご紹介します。
🌟おたふくかぜとは?
おたふくかぜ(正式には「流行性耳下腺炎」)は、「ムンプスウイルス」というウイルスが原因で起こる感染症です。
主に、
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唾液
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咳やくしゃみのしぶき(飛沫)
を通じてうつります。
感染してから2~3週間の潜伏期間を経て、次のような症状が出てきます。
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耳の下やあごのまわりが腫れて痛がる
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発熱
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頭痛、だるさ
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食欲がなくなる
通常は数日で回復することが多いですが、まれに注意が必要な「合併症」が起こることがあります。
⚠️ おたふくかぜの合併症って?
おたふくかぜでは、以下のような合併症が起こることがあります。
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無菌性髄膜炎(脳を包む膜に炎症が起きる)
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難聴(片耳だけのことが多いですが、両耳になることも)
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精巣炎・卵巣炎(思春期以降)
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膵炎(すいぞうの炎症)
なかでも「難聴」は後遺症として残ることがあり、できるだけ防ぎたい合併症です。
💉ワクチンでしっかり予防!
おたふくかぜを防ぐいちばん効果的な方法が「おたふくワクチン」の接種です。
生ワクチンなので、一度の接種でも高い効果がありますが、2回打つことで予防効果がさらに高まります。
現在(2025年7月時点)は任意接種で、自己負担が必要ですが、合併症を防ぐためにも接種をおすすめしています。
接種の目安時期
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1回目:1歳になったらすぐ
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2回目:年長さん(5~6歳ごろ)
副反応は、軽い発熱や腫れなどがほとんどです。ごくまれに重い副作用が出ることもありますが、感染した場合のリスクを考えると、ワクチンによる予防のほうが安心です。
❓よくあるご質問
Q. すでにおたふくかぜにかかったことがある場合、ワクチンは必要ですか?
→ 一度かかると多くの場合は免疫がつきます。ただし、はっきりと診断された記録がない場合は、ご相談ください。
Q. 他の予防接種と同時に受けられますか?
→ はい、同時接種が可能です。
Q. 費用はいくらですか?
→ 任意接種のため、
・一般:5,000円(税別)
・当院のかかりつけの方:4,000円(税別)
となります。
📝まとめ
おたふくかぜは、軽くすむことも多いですが、まれに合併症を起こすこともある感染症です。
ワクチンでしっかり予防することで、お子さんの健康を守ることができます。
その他にも何か心配なことがあれば、みしま小児科クリニック青葉台までご相談ください。
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mishimachildclinic@gmail.com
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