冬場の感染症

インフルエンザAとBって何が違うの?

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こんにちは。みしま小児科クリニック青葉台です。

毎年冬に流行するインフルエンザ。検査で「A型」「B型」と言われると、

「何が違うの?」
「B型のほうが軽いの?」

と疑問に思う方も多いと思います。

今回は、インフルエンザA型とB型の違いを、できるだけわかりやすく解説します✨


Q1. そもそもA型とB型ってなに?

インフルエンザには大きく分けて A型・B型・C型・D型があります。種類を分けているのは、スパイクというウイルスの表面にある構造の違いです。
私たちが毎年冬に問題にしているのは、主に A型とB型です。A型は表面の構造が変異しやすく、B型はA型に比べ比較的安定。C型はほぼ軽症で終わることが多く、D型はそもそも人には感染しません。


Q2. 症状はAとBで違うの?

まず一番大切なポイントです。

A型でもB型でも、どちらもつらい病気で、重症化もありえます。
「B型だから軽い」とは限りません。

主な症状はどちらも共通で、

  • 発熱(38〜40℃)

  • 頭痛

  • 関節痛

  • 強いだるさ

  • 咳、のどの痛み

などが目立ちます。

ただし「傾向」としては…

  • A型:高熱が出やすく、咳・のどの痛みが強い印象

  • B型:腹痛・下痢・嘔吐などの消化器症状を伴うことがある印象

※ここは あくまで傾向です。
A型でもお腹の症状が出ることはありますし、症状だけでA/Bを判別することはできません。


Q3. 流行の時期や広がり方に違いはある?

① 流行の規模:大流行の主役はA型

  • A型:変化(変異)が起こりやすく、流行が大きくなりやすい
    → 年によっては広がりが速く、同じシーズン中に再び感染することもあります。

  • B型:基本は人から人への感染で、学校や地域など局所的に流行しやすい
    → A型ほど世界規模の大流行にはなりにくい


②「遅れて流行」しやすいのはB型?

一般的に、

  • シーズン序盤:A型が多い

  • 後半〜春先:B型が増える

という年がよくあります。

「B型は暖かい時期のウイルス」というより、A型のほうが先に流行することが多いために、結果としてB型が遅れて目立つ…というイメージです。

※ただし毎年必ずそうなるわけではなく、年により違います。


Q4. インフルエンザワクチンはB型にも有効?

ワクチンはA型にもB型にも有効です。

インフルエンザワクチンは、毎年「その年に流行しそうなA型・B型」を予測して作られています。

「B型はワクチンが効きづらい」ということは基本的にはありません。
むしろ最近の報告では、B型に対する予防効果が比較的安定しているというデータもあります。


Q5. タミフルなどの薬はB型には効きづらいの?

抗インフルエンザ薬はA型にもB型にも使えます。

代表的なお薬:

  • タミフル®(内服)

  • イナビル®(吸入)

  • リレンザ®(吸入)

  • ゾフルーザ®(内服)

ただし研究では、
📌 B型はA型よりタミフルの効きがやや弱い傾向があることが示されています。
(「効かない」ではなく、改善のスピードが少し緩やかなことがある、という意味です)

一方で、イナビル®・リレンザ®・ゾフルーザ®などがB型に効きづらいという明確な報告は多くありません。


まとめ:AでもBでも、基本は同じ対策が大切

最後にポイントをまとめます👇

A型

  • 大流行の主役になりやすい

  • 変化(変異)が速い

B型

  • 遅れて流行することがある

  • 変化はA型よりゆっくり

共通して大事なこと

  • 症状の強さ・重症化はAもBもありえる

  • ワクチンはA・Bどちらにも対応し、目的は重症化予防

  • 治療薬はA・Bとも使用できる(Bはタミフルの効きが弱めの傾向あり)


ちょっと補足:受験生にとってはB型が厄介…

B型はA型に比べると地味な印象ですが、受験シーズンの1〜2月に流行しやすい年があり、受験生泣かせでもあります💦

「軽い風邪かな?」と放置してしまうと、熱がなかなか下がらないこともあります。

不安なときは、いつでもご相談くださいね😊

冬場の感染症① ノロウイルス性胃腸炎について

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こんにちわ!

みしま小児科クリニックの小林孝輔です。

冬になると「ノロウイルス性胃腸炎」が流行しやすくなります。
急に嘔吐や下痢が始まり、保育園・幼稚園や学校、ご家庭内であっという間に広がってしまうことも少なくありません。

今回は、

  • ノロウイルスってどんなウイルス?

  • 主な症状

  • 感染経路

  • お家でできる予防と対処

  • 当院での対応

について、保護者の方向けにわかりやすくお話しします。


ノロウイルスとは?

ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスです。
主な感染経路は「経口感染」で、

  • ウイルスが付着した手で口を触る

  • ウイルスが付着した食べ物や水を口にする

といったことで感染します。

家庭内、保育園・幼稚園、学校、飲食店や調理施設など、どこでも起こりうる感染症です。
特に 乳幼児や高齢者は脱水など重症化しやすい ため注意が必要です。


主な症状

ノロウイルス性胃腸炎の主な症状は次の通りです。

  • 突然の嘔吐

  • 水のような下痢

  • 腹痛・お腹の不快感

  • 軽い発熱

  • 全身のだるさ(倦怠感)

多くの場合、症状は1~2日程度でおさまることが多いですが、
小さなお子さんは体内の水分量が少ないため、脱水になりやすい点に注意が必要です。


感染経路

ノロウイルスはごく少ない量でも感染するのが特徴です。
主な感染経路は以下の通りです。

  • 感染者の嘔吐物や便に触れた手を介して口に入る

  • ウイルスが付着した食べ物や水を飲食する

  • ドアノブ・おもちゃ・テーブルなど、ウイルスが付着した物を触った手を介して感染

また、アルコール消毒だけでは十分に効果が得られない場合があるため、
後述するような「正しい消毒方法」がとても大切です。


予防のポイント

① 手洗いの徹底

  • 石けんと流水でしっかり手洗いをしましょう

    • 食事の前

    • トイレの後

    • おむつ交換の後

    • 嘔吐物・便の処理をした後 など

※アルコールだけでなく、「石けん+流水」の手洗いが大切です。

② 嘔吐物・便の適切な処理

お子さんの嘔吐物や便を片付ける際は、以下を心がけてください。

  • 使い捨ての手袋とマスクを必ず着用

  • 汚物はペーパータオルなどで静かに拭き取り、ビニール袋に入れてしっかり口をしばって捨てる

  • 床など汚れた場所は、**次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)**で消毒
    (※薄め方などは製品表示に従ってください)

処理中に飛び散ったり、においを吸い込んだりしたことをきっかけに、
一緒にいた保護者の方が感染してしまうケースもよくあります。
しっかり防護して対応しましょう。

③ 調理器具・食器の注意

  • まな板・包丁・ふきんなどは、洗浄後に熱湯塩素系漂白剤で消毒

  • 食器や調理器具は85℃以上で1分以上の加熱が目安

④ 共用物を減らす

  • 感染者とタオル・コップ・食器を共用しない

  • 家族の中で体調不良の人がいる場合、できる範囲でトイレや洗面所の使い方も工夫しましょう


かかってしまった時の対処

残念ながら、ノロウイルスそのものをやっつける「特効薬」はありません。
治療の基本は、次の2点です。

1. 水分補給

  • 経口補水液(OS-1など)やイオン飲料を、少量ずつ頻回に飲ませる
    (一度にたくさん飲むと、かえって嘔吐が増えることがあります)

  • 無理に食事をさせる必要はありません。
    水分がある程度とれるようになってから、少量ずつ食事を再開しましょう。

2. 安静にする

  • できるだけ自宅でゆっくり休むことが大切です。

次のような様子が見られた場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 嘔吐や下痢が何度も続き、水分がほとんどとれない

  • ぐったりしている、機嫌が悪くて反応が弱い

  • おしっこの量が少ない、半日以上出ていない

  • 口や唇が渇いている、泣いても涙が出ない など


当院での検査・治療について

  • 当院では、ノロウイルスそのものを特定する検査は行っていません。
    「ノロウイルスかどうかを検査で確定したい」というご希望には、対応が難しい場合があります。ご了承ください。

  • 一方で、胃腸炎としての症状(嘔吐・下痢・腹痛など)に対する内服薬の処方や、
    脱水が強い場合の点滴治療は行うことができます。

「ノロかもしれない?」という場合でも、

  • 嘔吐や下痢が続く

  • 水分がとれない

  • 元気がなくて心配

といった症状があれば、どうぞお気軽に当院へご相談ください。


ご家庭へのメッセージ

ノロウイルス性胃腸炎は、大人も子どももかかる可能性のある感染症です。
特に小さなお子さんは、脱水になりやすいことが一番の心配点です。

  • 日頃からのこまめな手洗い

  • 正しい嘔吐物・便の処理

  • 家族内でのタオルや食器の共用を避ける

といった対策を、ぜひご家庭の生活習慣の中に取り入れてみてください。

「これって受診した方がいいのかな?」
「嘔吐が続いているけど、家で様子を見ていて大丈夫?」

など、ご不安なことがありましたら、いつでも当院までご相談ください。


ブログへのご質問・リクエストについて

  • 「こんな内容をブログで取り上げてほしい」

  • 「こういう症状について詳しく知りたい」

といったご要望がありましたら、下記メールアドレスより、いつでもお知らせください 😊

📩 お問い合わせ先 mishimachildclinic@gmail.com

 

過去記事などはこちらからも参照できます。

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