予防接種

百日咳の予防と三種混合ワクチンについて

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こんにちは。

みしま小児科クリニックの小林孝輔です。

前回、乳幼児の予防接種として

今回は百日咳の予防として重要な“3種混合ワクチン”についてです。

 

3種混合ワクチンとは?

3種混合ワクチンは、ジフテリア(Diphtheria)、百日せき(Pertussis)、破傷風(Tetanus)の3つの感染症を予防するワクチンです。英語ではDPTワクチンとも呼ばれています。

  • ジフテリア:のどに偽膜ができ、窒息や心筋障害など重篤な合併症を引き起こす細菌感染症です。
  • 百日咳:激しい咳が長期間続き、特に乳幼児では呼吸困難や肺炎、重篤な合併症を引き起こすことがあります。
  • 破傷風:傷口から感染し、全身のけいれんや呼吸困難など命に関わる症状を引き起こします。

 

なぜ3種混合ワクチンが必要なの?

ここ最近、流行が指摘されている百日咳を予防するために追加接種が推奨されています。

百日咳発症予防に必要とされる 10 EU/mL 以上の抗 PT 抗体保有率は 5 歳になると 20%台まで低下してしまいます。また、年長児・青年・成人の百日咳は、周囲の乳幼児への 感染源となることから、ワクチンの必要性が指摘されています。

ジフテリアや破傷風は、昔は命に関わることも多く、集団感染を引き起こすことがありました。しかし、ワクチンの普及によって発症者は減少しています。とはいえ、細菌自体はなくなったわけではなく、社会全体での免疫力が下がると、再び流行するリスクもあります。

 

接種スケジュールについて

日本小児科学会では「就学前に3 種混合ワクチン」を、また現在 11~12 歳の定期接種となっている「 2 種混合ワクチンの代わりに 3 種混合ワクチン」の接種を推奨しています。

3種混合ワクチンは任意接種のため、ワクチン代として自己負担が生じますが、百日咳予防のためにも上記スケジュールでの接種が推奨されています。

 

副反応について

ワクチンには副反応が起こることもありますが、ほとんどが軽度です。主な副反応には、接種部位の腫れや赤み、発熱などが挙げられます。まれにけいれんや重篤なアレルギー反応が起こることもありますが、その場合には速やかに医療機関を受診するようにしてください。

 

まとめ

3種混合ワクチンは、お子さまを重篤な感染症から守る大切な予防接種です。百日咳の予防のためにも、接種が推奨される年齢のお子さんには接種を検討してみてください。

当院でも三種混合ワクチンの接種は可能ですが、昨今は、在庫がほとんどなく、予約してすぐに打てる体制が現在とられておりません💦申し訳ありませんが、接種の確約はできない状況ですが、ご希望ご相談のある方は、一度当院までご連絡下さい。

 

ブログで取り上げてほしい題材やご質問がありましたら、下記問い合わせ先メールから、いつでもご相談ください(^^♪

mishimachildclinic@gmail.com

過去記事などはこちらからも参照できます。

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小児の予防接種①  5種混合ワクチンについて

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こんにちは。みしま小児科クリニック青葉台です。

お子さまの健康を守るために欠かせないのが定期接種ワクチン
今回は、**2024年春から日本でも導入された「5種混合ワクチン」**について、わかりやすくご紹介します。


🌟 5種混合ワクチンってどんなもの?

これまでの「4種混合ワクチン(DPT-IPV)」に、**ヒブワクチン(インフルエンザ菌b型)**を加えたのが、5種混合ワクチンです。
つまり、1本の注射で5つの病気を予防できる、とても効率的なワクチンなんです!

👉 接種回数が減ることで、通院の手間やお子さまのストレスも少なくなります。


🛡️ 5つの感染症から守ります

このワクチンで防げるのは、次の5つの重大な病気です:

  • ジフテリア:のどに炎症を起こし、重症化すると窒息や心臓障害のリスクも。

  • 百日咳:コンコンと続く激しい咳。特に免疫のない乳児では重症化しやすく、時に肺炎などからなくなってしまうこともある感染症です。ここ最近流行がみられ、予防接種での予防の重要性が改めて見直されています。

  • 破傷風:ケガの傷口から菌が入り、けいれんや呼吸困難を起こすことも。

  • ポリオ(急性灰白髄炎):麻痺を引き起こすことがあり、後遺症が残るケースも。

  • ヒブ(インフルエンザ桿菌)感染症:髄膜炎や喉頭蓋炎、敗血症など、命に関わる重い病気を引き起こします。


✅ どうして導入されたの?

これまで日本では、「ヒブワクチン」と「4種混合ワクチン」は別々に接種していました。
しかし、海外では5種混合ワクチンが主流になっており、

  • 保護者の通院負担の軽減

  • お子さまの注射ストレスの軽減

  • 接種率の向上

といった理由から、日本でも導入されました。


🎁 5種混合ワクチンのメリットまとめ

  • 通院や注射の回数が減る

  • 一度で複数の感染症を予防

  • スケジュールが管理しやすい


📅 接種スケジュール

接種は生後2か月からスタートできます!

  • 初回接種(計3回):生後2か月・3か月・4か月

  • 追加接種(1回):生後12〜18か月ごろ

👉 他のワクチン(ロタウイルス、B型肝炎など)との同時接種もOKです。ご不安があれば、いつでもご相談ください。


🩹 安全性と副反応について

これまでのワクチンと同様、高い安全性が確認されています。

これまで使用されていた四種混合ワクチンと比べても、発熱などの副反応が出やすいといった報告はありません。

  • よくある副反応:注射部位の腫れ・赤み・軽い発熱など

  • ほとんどが数日以内に自然におさまります

  • 重い副反応は非常にまれです

💡 接種当日は安静にして、注射した腕は強くこすらないようにしてください。
💡 発熱やひどい腫れ、元気がない・けいれんなどの症状がある場合は、すぐにご相談ください。


💬 よくあるご質問(Q&A)

Q. 対象となる年齢は?
→ 生後2か月〜7歳半未満のお子さまが対象です。

Q. 他のワクチンと同時に接種できますか?
→ はい、ロタウイルス・B型肝炎・インフルエンザなどとも同時接種が可能です。

Q. 以前にヒブや4種混合を単独で受けた場合は?
→ 原則として、前回と同じ種類のワクチンで接種を続けることが推奨されます。
ただし、転居・海外在住などの理由で同じワクチンが使えない場合には、個別に対応いたします。お気軽にご相談ください。


👪 保護者の皆さまへ

ワクチン接種は、お子さま本人だけでなく、ご家族や地域全体を守るための大切な取り組みです。当院では、保護者の皆さまの不安や疑問に寄り添いながら、安心して予防接種を受けていただける環境を整えています。


✨ まとめ

5種混合ワクチンは、
ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ感染症という重大な病気からお子さまを守る最新のワクチンです。

  • 通院・注射回数の削減

  • 同時にしっかり予防できる安心感

  • 忙しい保護者の味方!

ご不明な点があれば、いつでもお気軽にみしま小児科クリニック 青葉台までご相談ください😊

 

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