こんにちは、みしま小児科クリニック青葉台です。
今回は、お子さんのアトピー性皮膚炎のケアに欠かせない「スキンケア」のポイントをわかりやすくまとめました。毎日のちょっとした工夫で、肌のバリア機能を保ち、かゆみや炎症を予防しましょう😊
1. 皮膚の洗浄で大切なこと
アトピー性皮膚炎を悪化させる原因には、「古い皮脂」「汗」「黄色ブドウ球菌」「泥汚れ」などがあります。これらをしっかり落とすために、毎日の入浴や石けんによる洗浄がとても重要です。
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石けんの使い方
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まずはよく泡立てる。泡がクッション代わりになって、肌への摩擦を減らします。
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強くこすらず、シワの奥まで丁寧に洗う。
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洗い残しがあると刺激になりやすいので、すすぎはしっかりと。
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洗浄後の注意点
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石けんで汚れを落とすと、肌に必要な皮脂まで流れ落ちてしまいます。
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そのままにするとバリア機能が低下し、乾燥やかゆみが悪化するので、必ず保湿を行いましょう。
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2. 保湿剤の塗り方と種類
アトピー性皮膚炎の治療では、
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乾燥肌を改善する“保湿薬”
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皮膚の炎症を抑える“ステロイド外用薬・タクロリムス外用薬など”
どちらも同じくらい重要です。ここでは、まず「保湿薬」について詳しくご紹介します。
2-1. 保湿剤の塗り方ポイント
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入浴後すぐ(5分以内)に塗る
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お風呂上がりのまだ肌に水分が残っているうちに塗ると、水分を閉じ込めやすくなります。
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もし時間が経ってしまい肌が乾いてしまったら、化粧水などで軽く湿らせてから塗るのがおすすめです。
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全身にムラなく塗る
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皮膚症状のある部分だけでなく、乾燥しやすいところすべてに塗ると◎。
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指先ではなく、手のひらに多めにとって、シワに沿ってやさしく伸ばすと広がりやすいです。
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季節にかかわらず継続する
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冬は乾燥しやすいですが、夏もクーラーや汗で乾燥することがあります。1年を通してこまめに保湿しましょう。
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2-2. 保湿剤の種類と特徴
保湿剤にもいろいろなタイプがあります。お子さんの好みや肌の状態に合わせて選んでいきましょう。
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白色ワセリン(油脂系)
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べたつきはありますが、刺激がほとんどなく保湿効果が長時間続きます。
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尿素製剤
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あまりべたつかず、さっぱりした使用感。ただし、炎症がある部分では刺激を感じることがあります。
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ヘパリン類似製剤
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わずかな独特の香りがありますが、べたつきは少なく使いやすいです。
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また、剤形(かたち)もさまざまです。
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軟膏:しっかり保湿したいときに◎
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クリーム:程よい保湿感で使いやすい
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ローション・フォーム(泡)・スプレー:夏のべたつきが気になるときや、広い範囲をさっと塗りたいときにおすすめ
「どれが一番いいの?」と迷ったら、ぜひお気軽に当院までご相談ください。一緒にお子さんに合った保湿剤を探しましょう♪
3. 参考動画のご紹介
日本アレルギー学会のホームページに、スキンケアの実際を解説した動画があります。塗り方のコツやポイントが映像でわかりやすく紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎ 日本アレルギー学会 アトピー性皮膚炎のスキンケアと軟膏療法
https://www.jsaweb.jp/modules/citizen_movies/index.php?content_id=4
4. 何か気になることがあれば…
スキンケアについて「ここがうまくできない」「何か症状が心配」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。いつでも みしま小児科クリニック青葉台 までご相談ください。お子さんの肌をいっしょに守っていきましょう✨
その他にも何か心配なことがあれば、いつでもみしま小児科クリニック青葉台までご相談ください。
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